身勝手な我儘で、傲慢で最低の呪いをかけてしまいたい
無知は後悔。
未知は恐怖であると同時に、代え難き幸福である。
ちょうど一年前の今日、私は初めて『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』を鑑賞した。
KAT-TUNが気になり始めて、知りたいの一心でテレビ番組を観たりネットの海に漂う情報を少しずつかいつまむ日々を送り、その経過の中で否が応でも触れた、メンバー変遷と充電期間、再出航に至るまで。
未知に触れ恐ろしくなってしまった心が幸福に溶かされた、私にとって大事な一日だ。
友人と一緒にカラオケルームで8割以上知らない曲だらけのセットリストに狂喜して泣いて笑って、家に帰って憑りつかれた様に再生を繰り返しながら夜が深く沈むまで、膨らんで溢れて零れてしまう言葉を初めてのブログを綴って。
そして一年後の今日、私は『KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10Ks!" 』、そして一年前と同じように『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』を鑑賞している。
昨夜私は『KAT-TUN LIVE TOUR 2008 Queen of Pirates』を以て、KAT-TUNがデビューしてから発売されたライブ円盤の全てを見終わった。
今年の5月に10ksを見て以来、心が急速に「4人の時、5人の時、6人の時のKAT-TUNを観てみたい。受け止めたい」と思うようになった。その時に観た10ksは数えて3回目の鑑賞だったか。やっと過去を受け入れる覚悟というか、そんな大それたものではないが心の準備が整ったのがその瞬間だったのであろう。
最初は3人時代の円盤から4人時代、5人時代へと発売順を遡って鑑賞していたのだが、6人時代は入手した順番がごっちゃごちゃになってしまった。どうせなら、気になり始めた時に初めて聴いたアルバムである『Queen of Pirates』でラストを飾ることにした。
どのライブ円盤も本当に素晴らしい映像作品で、ひとつひとつを手に取って観る度に心を掴まれ揺さぶられた。
熱く散る特効と視界を穿つレーザーの鮮烈なこと、天高く昇る水の輝かしきこと、ステージに立つ者の情熱を具現したかのような炎の美しきこと。
KAT-TUNを形容する最高の爆発的火力も、私の常識をすべて覆し塗り潰してしまう圧巻のパフォーマンスも何もかも。
踏み入ることを恐れたその先はとても居心地がよく、輝いて、限りない幸福に包まれた場所だった。
私にとってのKAT-TUNは、今目に映る3人が全てだった。強く存在を意識して初めて観た時からずっと3人だから、それが全てなのだ。
だから正直、このまま3人以外の円盤を観ることなく人生を終えてしまってもいいとすら思っていた。万が一にもあり得ない事なのだが、”過去の方が良かった”なんて欠片でも思いたくなかった。
その一方で、最高の芸術の結晶がそこにあることも先輩hyphenさんのお話を聞いていて、それを観ずに人生を終えることよりももったいないことなんてあるだろうかとも思えたのだ。
『COUNTDOWN LIVE2013』PHOENIXの高潔なる炎に『quarter』RAYの爆ぜた白煙、『IGNITE』DANGERの焼き尽くす猛炎、私が好きになった曲が、聴覚に加えて視覚と共に彩られていく。
田口さんも、田中さんも、赤西さんも、亀梨くんと上田くんと中丸さんにない魅力を持った素敵な方々だった。
観れば観るほど飲み込まれていく。けれどそれ全てを飲み込んでも、私はやっぱり今の3人が大好きだ。過去作全てを観るまで観ないことを決めた3人のライブを、今日"10ks"と”UNION”を見届けた後も、今までの4人、5人、6人の、3人のKAT-TUNすべてが大好きになったのだ。
KAT-TUNが大好きだ。
戦闘力100に対して防御力0で、実のところナイーブらしくて、深くて深い、底知れぬ愛情の深さを抱きしめるKAT-TUNが大好きだ。
「一生KAT-TUNとして在り続けてほしい」なんて、可愛くない身勝手な我儘で、傲慢で最低の呪いをかけてしまいたくなるくらいに大好きだ。
10ksの挨拶で亀梨くんが語っていた中にあった、『”KAT-TUN”で在り続けなければいけない』という感情ではなく『”KAT-TUN”でいたい』という、当たり前のようで当たり前ではない、私にとって途方もなく大きな希望の一言。
永遠は確約されることのない幻想であるから、望まない方が幸せなのかもしれない。何時か訪れてしまう終わりを覚悟して受け止めなければならない。
けれど、デビューライブツアーで見せた中丸さんの涙が10ksで流した涙に繋がった瞬間、UNIONで観た"-"から帰還を果たし3本の矢を束ねた姿を、Ask Yourselfで迫った選択を、SweetBirthdayで魅せた甘い夢心地に浸ると、私はその永遠という幻想にどうしようもなく縋ってしまいたくなるのだ。
痛いのも苦しいのも全部受け止めてきたその歩み、3人が決して見せなかった負った傷は深くないわけないだろう。それは全ては私の想像であり、実際のことなんてわからない。
そうやって何事からも傷つくことがなくなるために船を下りるならばその事実を私は受け入れなければならない。それが堪らなく怖くて、嫌だと思ってしまうのだ。
ずっと笑っていてほしいから。できることならその笑顔が、KAT-TUNであることで生まれてほしいと切に願って仕方がないのだ。
私は『KAT-TUN』という永遠の幸福たる夢を見続けていたいんだ。
テレビの横に並んだ円盤を眺める。
心が欲した時、折れた時も晴れわたる時も、このたくさんの軌跡をたくさん見ようか。
次はMVのコンプリートでも目指してみようか。
まだ聞いたことない曲だってたくさんあるから、それを探しに行こうか。
気になるきっかけを見つけたあの頃はちょうど『KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE』の暮れごろだった。
こんなご時世じゃなけりゃ、きっと2020年のどこかでライブあったんだろうな。
好きになって、とっととライブ会場に身を投げてみたかった。
広い会場の中に凛と立つ3人のReal Faceを聴きたくて仕方がないし、PeacefuldaysでKAT-TUNの綴りを思い切り声を上げて叫びたい。
私の大好きなあの曲は、セットリストに入っているかな。ずっと聞いているあの曲でどんなパフォーマンスを魅せてくれるんだろう。
悪ガキクソガキ、子どもみたいに無邪気にキラキラ笑ってほしいし、心臓を貫くほどの凛とした瞳で射貫いてほしい。
アンコールでは最後の力を振り絞って声の限りKAT-TUNコールをしたいし、隣のファンの方と一緒に手を繋いで高らかな掛け声とともに「We are KAT-TUN」と想いを届けたい。
SNS上だけじゃなくて、たくさんのhyphenさんがいることをこの目で見てみたいし、なんだったらKAT-TUNの好きなところを好きなだけ話してほしいな。
燃え盛る炎を見なけりゃ生きられなくなってしまった。
治安悪いのだって、縁も無けりゃ嫌いの部類だったのに今じゃすっかり大歓迎だ。
こんなに大好きになって、一年の間でデビューしてからの軌跡のほぼ全てを見届け終えちゃったよ。
はやく、ステージの上に3人並んだ姿を見たいよ。
私は今、大切な6人の名前の頭文字の真ん中に在る、三本の決して折れない矢を束ねる”-”になれたかな。
思うこと止まない。ただ一つ、画面越しではない、過去ではない。
己の身体が耳が瞳が、炎を感じて3つの歌声を聴いて3人揃ったステージを観たい。
どの円盤でも何回も見て焦がれた、心が震えて想い溢れるほどの幸福の最頂点からの絶景を、私は見てみたい。
私が今立っているのはまだ港だ。まだ私は、港に大きな大きな海賊船が停泊するのを待ち望んで港で立ち尽くしている。
私自身の航海は、序章にも満たぬほどまだ始まったばかりだ。
いつかその海賊船への乗船の切符を手にするその時まで、その先まで。私はこの1年で想像もできなかったほど大きくなったこの愛を大切に抱きしめていたい。
船首に立つ者たちが航海を別ち、それぞれの道を歩んでも。
どこまでも跳べる。一緒に歩んで闘える。私が、多くの人がKAT-TUNを愛してやまないhyphenなら。
愛するKAT-TUNと一緒なら、どこまでも。
一等星に出会うまで
「改めて聞くけれど、どういうところが好きなの?」
通話越しにそう問われて、握りしめていたペンを置いてぽつぽつと羅列をし始めたのは、いつの深夜だったか。
思いつく限りをぽんぽんと上げていったが、ふとした瞬間に言葉が詰まる。
何故言葉が詰まってしまったのだろう。
時計を見ると深夜2時を過ぎたころ。あまりに沈黙していたので寝落ちしたものだと思われたのだろう。「また今度、好きなところいっぱい聞かせてね!おやすみ!」と通話相手の友人から優しいメッセージが届いていた。
私が中丸雄一という人間について好きだと思うところ。
綺麗な声。炭酸ソーダみたいに透き通りはじける高音も、深淵を覗いたかのような引き込まれる艶やかな低音も、メロディに乗せて紡がれる歌声はどこまでも愛おしい。
端正な容姿。降ろしたり分けたりする前髪も、所謂チャラ丸さんだった頃の長めの髪も、凛々しいお顔も、滲ませる柔らかさやすっと冴えた冷涼な瞳も、長く節くれだった男性らしい素敵な手も、すらりとしたスタイルも何もかもが美しい。
危険な劇薬。「セクシーは専門外」なんて言いながら、シャツのボタン四つ開けたり、あけていたピアスホールにピアスを通して色気を燻らせては、数多のファンを魅了し翻弄する。
ふとした瞬間の幼げなところ。目尻の笑い皺がきゅっと深くなる時に、気持ちが高ぶった時にワントーン高くなる声に、ビビリなんて言われちゃうくらい怖いところや高いところが苦手なところにきゅんとする。
飽くなき探求心、向上心。不言実行、仕事も趣味も、何事に対して実直で誠実で。コツコツと継続して積み上げることのできるところに、人間として深い尊敬の念を抱く。
良い意味で頑固な人。自身のルールに対して細やかで、人見知りで心を閉ざしがちで。評される偏屈という言葉を裏返せば、確固たる自分を持っているということ。
冷静で理性的な人。でもその中に内包された、誰にも負けないくらいの熱い情熱に惹かれてやまない。
上げだしたらキリがない。全てをまるっと抱きしめて愛してしまいたいくらい、好きになってしまった。
元々飽き性の私は、何に対しても「好き」が続くのは3か月ももてばよい方だ。昨年から数えて、好きになって約1年。1年も続いていることに、今自分が一番驚いている。
中丸さんの何が、自分をここまで夢中にさせるのだろう。改めてそう考えたときに出た一つの答え。
私にとって中丸さんの一番好きなところは、「どこまでも知りたいと思わせてくれるところ」だ。
先日、私にKAT-TUNを知るきっかけを与えてくれた友人が一番最初に布教したと思しきツイートを引っ張り出してきてくれた。
ツイートの日時は2019年8月12日。「とりあえずいっぺんMOONをキメてくれ」的な内容だった。
そこからまんまとMOONに魅せられ、ハマりたくねえよぉと、嫌よ嫌よも好きのうちよろしくKAT-TUN沼へとずぶずぶ足を進めるのである。
「MOONが好きなら黙って1582を見てくれ」と勧められ、和コンセプト大好きなオタクなものだからまたしてもまんまとハマっていく。実のところ、私が一番最初に好きになったのは亀梨くんである。
そんな調子でずぶずぶ引き込まれていく中、ようやく自らKAT-TUNについて調べ出す。顔と名前がまるで一致しなかったので、まずはメンバーの名前を知るところからはじまった。
亀梨和也。
妖怪人間の人だ、流石に名前は知っていた。綺麗なお顔で大変色っぽい人だなと思っていたが、実はこの人がKAT-TUNだという事すら知らなかった。どれだけ興味がなかったんだろうこの人。
上田竜也。
当初、現在と昔のお写真と見比べて、現在のビジュアル見て田中聖さんだとどえらい勘違いをしていた。通称甘栗期のビジュアルを婚カツで見たような見てないような気がしていた。なんとも朧気で残念な記憶である。
他既に脱退されている3人を含め、正直顔と名前もふわふわ認知レベルだ。否果たしてこれは知っているにカウントされるのだろうか。
と、ここまで来たところで最も論外の前提の方がいた。
中丸雄一。
私は中丸さんについて顔も名前も知らなかった。わからなかった。
世間一般からの「シューイチのお兄さん」というイメージも、ニチアサは惰眠を貪るかプリキュアを観るかの二択しかない人間の中には存在すらしなかった。
滑稽な話である。今じゃもう考えない時程ないくらい魅了されているというのに。
第一印象、物腰柔らかそうな方。
初めて中丸さんが喋っている姿を見たのは、一年前に放送されたタメ旅のゴルフ場フィッシングの回だったか。
KAT-TUNがバラエティー番組をやってること自体驚きだったのだが、見終えて思ったことは、なんだか癖になる言動をされる方だな、と。
中丸さんのことが気になって、中丸雄一と検索をかけてネットサーフィンを始める。
調べて、教えてもらって、調べて、教えてもらって。
そうして「STEP BY STEP」を歌う中丸さんに辿り着くまで時間はそうかからなかった。
青天の霹靂であった。
友人から「中丸くんが少年倶楽部で歌ってた時のが奇跡的に見つかったよ」なんて、一度だけ見せてもらったステージ。
なんて綺麗な高音。蒼い光の中で歌う中丸さんの姿に、私の目の中に星が瞬いた。
綺麗で、美しくて。ありきたりの言葉でしか表現できないが、それが事実なのだ。
言葉を失う程、正直どの要素に心を掴まれたのかわからない。
ただ明確に、「私はこの人をもっと知りたい」と思ったのだ。
早急に音源を手に入れた「STEP BY STEP」に加え、暖かく優しい冬を思わせる「WHITE WORLD」を聴きながら、中丸さんにどんどん惹かれていくのだ。
飄々としてさらりとしているイメージの中丸さんが、こんなにも切ない恋の歌を歌うのかと。
中丸さんを知る上での一番の衝撃である。
そして当時リアルタイムでは初めて目にすることとなった、中丸さんの歌唱パフォーマンス。それが少年倶楽部で披露された「アブストラクト」だった。
「STEP BY STEP」を上回る衝撃に思わず倒れ込んだのはもはや仕方のないことだ。いろいろぶっ飛ばして、あ、私この人に抗えないな、と思った。
更なる衝撃の「Marionation」を聴いて心に深く刻まれた中丸さんの魅力。その後じっくりじっくり、極めつけのソロPV付「Snowflake」に至るまで、幾重の衝撃を重ねながらソロ曲を中心に中丸さんに魅了されていく。
直近の衝撃は、我慢しきれず手に入れた瞬間蓋を開けてみたライブ円盤『NO MORE PAIИ』での中丸さんソロメドレーだろうか。
ソロメドレーのラインナップを見た瞬間「まだ知らん曲名がある」と頭を抱えてしまったがそれもそのはずだ、まさかの未音源化楽曲。「Understandable」と「Shooting star」。
これがまた私の好みド直球ストレートど真ん中ストライク曲だったので困る。そして頻繁に、まるで白昼夢のように私の中で瞬くのでもっと困る。
今からでも全然遅くないのでぜひ音源化を、と希望する。そりゃあもう強く。
勿論ソロ曲だけではない。KAT-TUNの楽曲を歌う姿も、様々なTV番組で見せる表情とライブでの表情のギャップにあてられたり。
中丸さんについて知っても知っても、日々新しい発見をする。
どれだけ知っても知らないことが出てくるし、知り足りなくてしょうがないのだ。
眠りに落ちて、夢を見る。
あまり夢を見るような人間ではないのだが、夢を見るなら決まって4、5パターンの夢を繰り返し見る。同じ夢を、正直言ってあまり気持ちの良くない悪夢を何度も、何度も。
最近、よく見る夢がある。
昔、別のジャニーズグループのライブを観るために行っていた地元から最寄りのドーム。
そこでグッズ列に並び、
噂通りの物騒なペンライト。三者三様のうちわ、なんてかっこいいのだろう。
なんて手にしたグッズを抱きしめて、飛び跳ねるほど喜ぶのだ。
会場に入り、アリーナ席でそわそわしている自分がいる。そんな自分に「中丸くんが好きなんですか?」と、己が手にしている中丸くんのうちわを指しながら隣の席の見知らぬお姉さまが声をかけてくれるのだ。
ええ、そうなんです。実は今日が初めてのKAT-TUNのライブで。
なんてへらりと答えると、「きっときっと、必ず楽しくて幸せな思い出のライブになりますよ!」とお姉さまに笑顔で鼓舞してもらうのだ。
自分は嬉しくなっちゃって、周りのhyphenさんとたくさんお話をしている。そんな時、ふっと会場の照明が下りるのだ。たくさんの歓声が上がって、あぁいよいよだ、なんて期待に胸を膨らませた瞬間。
必ず目が覚めるのだ。
何時も必ず、ライブという舞台の幕が上がる瞬間に目を覚ますのだ。
夢に見るほど、焦がれて焦がれて仕方がないのだ。
ああはやく、どんな形であれステージの上で輝くKAT-TUNを、中丸さんを見てみたいんだ、と。
そうして日付を超えて、本日2020年9月5日。
いよいよ「中丸君の楽しい時間4」の舞台の幕が上がる。
運に恵まれ、私も東京公演を鑑賞できる運びとなっている。
好きになって1年、ようやく中丸さんのお姿を実際にこの目に映す日がくるのだ。
どんな舞台になるのだろう。わくわくが止まらない。
けれど、9月4日の報知新聞でのインタビュー紙面に、「いつも直前になるとネガティブな気持ちになる」なんて書かれていて、なんてことを!と思わず心の中で思い切り声を荒げてしまった。
私はまだ貴方の世界の全てを、氷山の一角程しか知らないのだろう。けれど、私は十分過ぎるほど、貴方の生み出す世界に魅了され笑顔になるのだ。
貴方の憂いなんてとんだ杞憂だってことが、必ずきっとすぐに証明される。
こんなご時世、SNS上では叶うかもしれないが、実際の現地で思い切り感想を語らうことも貴方に声を届けることもとても難しいのでしょう。
けれどきっと、あなたの思い描き作り上げられた世界に、私たちは魅了されるし笑顔になれると、心の底から確信している。配信だってしてくれる貴方の優しさも、まだ知らぬ貴方の世界に触れること全て、嬉しくて楽しみで仕方ないのだ。
初めてかもしれない。こんなにも夢中になって愛おしいと思える人は。
一等星の如く輝く人。
どうか、どこまでも真っ直ぐな貴方のままを貫いて。
どうかどうか、貴方の心向かうもの全てが叶う素敵な一年でありますように。
大阪の方向はあっちかな、なんて浮かれて買ったバースデープレートの付いたケーキを食べて想いを馳せながら。
中丸雄一さん、37歳のお誕生日、心からおめでとうございます。
拝啓、2016年5月1日の3人へ
2020年3月22日、KAT-TUNが記念すべきCDデビュー14周年を迎えた。
来たる15周年に向けて更なる躍進に期待高まる中、2020年4月8日に発売したLIVE DVD&Blu-ray『KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE』公式Twitter・Instagramも突如始動し、興奮冷めやらぬ非常にめでたい一日となった。
そんな3月22日、私は私なりの14周年祝いの締めにLIVE DVD『KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10Ks!" 』を観ることにした。
当記事はKAT-TUNを好きになってから約6ヵ月の新参者が『"10Ks!" 』を受け止めて、今更ながらKAT-TUNの1年8ヵ月に及ぶ充電期間と再始動を迎えた『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』に至るまで、それらから受け止めた収まりきれなかった想いの丈を好き勝手に綴ったものだ。
『KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10Ks!" 』とは。
2016年3月22日に10周年を迎えたKAT-TUNの充電期間前ラストライブとなった5月1日の東京ドーム公演を収録。ファンへの感謝の気持ち“10Ks!”をタイトルに掲げ、KAT-TUNとファンであるhyphenだけの空間で、彼らの10年間の軌跡を辿る事が出来るセットリストとなっている。
私はライブという存在はアイドルのパフォーマンスの中で一番重きを置いている。
何故なら、それが全てだからだ。
歌唱力、エンターテインメント、その圧倒的な魅力はまるで遊園地のようだ。一歩足を踏み入れれば、其処は夢の世界だ。この世界で最も、アイドルである彼らを約束された場所だ。
だから私は怖い。彼らをもっとも手っ取り早く知ることのできる手段であるライブ映像を観るには、己の心の中で大きく覚悟を決めてからではないといつも臨めない。
最初のきっかけである『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』ライブDVDを鑑賞する際もそうだったが、私はとにかくKAT-TUNというグループに踏み込むのがあまりにも怖かった。そしてそれは、未だにそうである。多少はマシになったが、やはりまだ怖いのだ。
見れば見るほど、知れば知るほど、KAT-TUNが辿ってきた歴史をなぞれはするものの、辿れはしなかった私が、何も知ることのなかった私が踏み込んでもいいものかと。勝手にその”時間”にトリップしてしまう。還らない過去に勝手に心を痛めてしまう。
最近、ぽつぽつと4人時代のライブ映像や5人時代のMVを手に取り観るようになった。
その中で今最も印象的だったのは、『KAT-TUN LIVE 2015 "quarter" in TOKYO DOME』だ。
ライブはとても圧巻だった。今まであまり類を見ないステージ機構、メンバーそれぞれによるパートパフォーマンス。艶やかで、クールで、洗練されていて、面白くって。何にも全力で取り組むKAT-TUNの弛まぬアイドルの姿勢を受け止められたような。見終わった後の気持ちはそんなところだろうか。
ただ、どうしてもそれだけでは終われなかった。一つ残ったのは、田口さんの涙だ。
その一身に愛を浴びながらラストで涙ぐんでいた田口さんの姿を見て、少しという言葉は嘘になるほど胸が痛くなってしまった。
どうも単純に受け止められなかった。その先の未来を知っているからこそなのか、どうしても「どうして脱退されてしまったのだろう」と思わざるにはいられなかった。多分私は、この先5人時代、6人時代のライブ映像を観た時にもきっと赤西さん、田中さんに同じようなことを抱いてしまうと思う。
歌を聴いている時ですら、そう思ってしまうこともあったのだから。
だけれど、そんなときにいつも『"10ks!"』のラストでの亀梨くんの挨拶を思い出す。
『KAT-TUNは、K 亀梨和也。A 赤西仁。T 田口淳之介。T 田中聖。U 上田竜也。N 中丸雄一。この6人で結成されたグループです。』
『"10ks!"』を初めて鑑賞してた時、もう既に涙が止まらなくてどうしようもなかったが、この言葉にもう声を上げて涙を流すことを止められなかった。
それまで見たことのなかった涙する中丸くん。
それをやさしく受け止める上田くん。
更にその全てを包み込んだ亀梨くん。
メディアがそうだからか、何となく、脱退していったメンバーの名を口にするのは憚られるような、そんな暗黙の空気があるように思っていた。
KAT-TUNを好きになった当初はどうしても、その3人の名前を出すことが難しかった。けれど、亀梨くんの挨拶で6人全員の名前を読んだとき、まるで勝手に自分で罹っていた呪いが解かれたかのような、そんな感覚だった。
実際、名前を出してはいけない何てことはないだろう。他ならぬ脱退した3人だってKAT-TUNであったし、作り上げてきたかこの功績、栄光は覆るものではない。なかったことにしていいことなど絶対にない。積み上げてきたからこそ、今に繋がるのだから。
己が思う自由を手に活動する3人の姿を、最近ようやく目に出来るようになった。今は本当に素直な気持ちで、彼らの現在の姿を見て、頑張ってくださいと思うことができる。
このライブは、これまでの10年を総括し共有し、一区切りをつける場であり、いつか新しい形で「また会おうね」と互いに別れを告げる、そんな場だと思っていた。一区切りつける、暫しの別れを告げる。それは私の中で途方もなく苦しい「終わり」のイメージだった。
もちろん、これで終わりになどしない、いずれ再会を誓ったものではあり前向きな意味合いではあったに違いない。それでも、これはまたいつかの「始まり」までのひとつの「終わり」。無意識にそんな風に捉えていたように思う。けれど、特に過去を振り返り終わった後からの彼らを見ていたら、これは「終わり」ではなくて「始まり」の光景だ、と気がついた。そしてここはその決意表明の場だった。
メンバーが1人、1人、また1人と減って3人となった彼らの前には、いくつかの選択肢があっただろう。このままで続けるなり、メンバーを増員するなり、…いっそ、解散するなり。
そのなかで「充電」を選んだときに、彼らはもう「始まった」のだと思った。
なんとリスクのある道を選んだんだろう。前例なんてない。再開する保証もない。
でも、彼らは本気だったと思うし、そうと決めた時点でもう「始まり」だったのだ。そしてそれは、KAT-TUNという船に乗る私達も既に「始まっている」ことを意味する。
調べれば簡単に何でも知ることのできるご時世だ。目にすることを恐れながらも、自由を求めて船を下りた3人のこと、船首に立ち続けた3人のこと、いろいろ知っているつもりになっていた。でも何も理解できていなかった。DVDという形でその日の彼らの姿やその表情をつぶさに目にすることで、やっと本当にその思いに至ったように思う。
そして今、決して折れない3本の矢となって船が漕ぎ始めた未来を知っていて、良かったととても思う。
"絶対"などというものは無い。漕ぎ出したその先に何があるのかわからない。もしかしたら、いつの日か彼らが苦しみ悩んだ末にそういう決断を下す日が訪れるかもしれない。
それでも、いま漕ぎ続けている彼らとファンの方々と私自身を信じたいと思うし、先は見えなくてもいまを積み重ねていくことで、それがやがて未来に繋がるならそれを望みたいと思う。
もしいつか過去ではなく現在として泣く日が来ても、3人を信じたい。
MCで、「10年応援してくれるなんてすごいことだよ」と口々に言い感謝してくれた彼ら。
1年にも満たない「好き」だけれど、こんなにも夢中にさせてくれて、好きにさせてくれてありがとう。
そう思えた、彼らの姿だった。
新型コロナウイルス感染拡大予防のための緊急事態宣言発令に伴い、暖かな春の陽気にも素直に気持ちが向けられないまま日々が目まぐるしく移ろう。
先の見えない混沌とした世の中、不安と隣り合わせの日々。エンタメや娯楽の楽しみも奪われつつある。
ここにも、”絶対”は存在しない。ひょっとしたら、ずっとこのままという未来だってあり得るかもしれない。
そんな最中、KAT-TUNもジャニーズとして、アイドルとしてエンターテインメントの底力を見せてくれる。「自粛しよう」ではなく「家で一緒に時間を過ごそう」と呼びかけてくれている。
3月30日。ジャニーズ公式YouTubeチャンネルで公開された「Johnny's World Happy LIVE with YOU」にて、KAT-TUNは迫力あるパフォーマンスを見せつけてくれた。その一方、既存曲をアレンジしてうがい・手洗いの必要性を強調し、ファンだけではなく広く大きく話題になった。
上田くんは、出演している『Endless SHOCK 20th Anniversary』新型コロナウイル感染拡大防止のために中止になってしまった。けれど、「Johnny's web」内の個人連載でご自身のまっすぐで前向きな言葉をファンに贈ってくれた。SHOCKカンパニーメンバーの方々と共にインスタライブでのトークや歌番組等でのスペシャルパフォーマンスで、私たちに元気と勇気をくれた。
中丸くんは4月8日、「Johnny's web」内の個人連載でや登録者に向けたアーティストメールにて、LIVE DVD&Blu-ray『KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE』同時視聴を提案してくれた。コロナ禍で手に入らない方々がいることも考慮し、慌てて買い走らないよう「いま手元にある作品を同時に鑑賞しましょう」と配慮した上での優しい「お誘い」だった。お誘いのあった4月10日に第1回、4月19日には第2回の「#KATTUN大視聴会」がスタートすると大きな盛り上がりを見せて、ファンと共に家でのかけがえのない時間を共有してくれた。
また、感染予防活動と称してジャニーズ公式TwitterであるJohnny's Smile Up! Project(@smileup_project)では自身が描いたイラストで「ステイホーム 4コマ」漫画連載を毎日更新してくれている。
~ステイ ホーム 4コマ「今すること」~ #中丸雄一 #SmileUpProject pic.twitter.com/RX9l9FwYsm
— Johnny's Smile Up! Project (@smileup_project) 2020年4月15日
亀梨くんは、アルバム発売やドームツアーが予定されていた山下智久さんとの“亀と山P”の活動が延期状態にある中、特別放送されている「野ブタをプロデュース。」を一緒に観ようとラジオ等で呼びかけてくださったり、本来アルバム発売日であった4月29日には、山下さんとインスタライブを行い、ファンとの時間を共有してくれた。
365日分の1日、24時間のうちの数時間、数分。
「普段手の届かないところにいるようなアイドルと同じ時間を過ごせること」がどれほど尊いことかを、この機会に改めて感じた人も多いのではないだろうか。たとえ場所が離れていても、時間を共有し心をひとつにする喜びを、彼らは教えてくれる。
ほんの少しの工夫で、こんなにも楽しい時間を創ることができるのだと、アイドルの呼びかけやファンの行動に気付かされることも多い。どう過ごしているか、体調に変わりなく元気に過ごせているだろうかと。そんなファンの心配を払拭してくれる日々のコンテンツ更新と、嬉しい提案。新しい時代のファンサービス、新しい「つながり」の可能性を感じさせた。
いついかなるときも「ファンを楽しませること」を最優先に考え、自発的に活動してくれるありがたさにはもう頭が上がらない。我々ファンもそれに応え、会えない悲しみをどうにかポジティブに楽しみながら。いつか会える日が来る、いつかまた、もっともっと楽しい時間を過ごせると信じている。
拝啓、2016年5月1日の3人へ。
およそ4年後の未来で、その日の3人の勇姿を受け止めました。
広く包む水、遠く貫く光、高く昇る炎。
圧巻と謳われるステージの中でもさらに輝く3人の姿は、途方もなく大きく、あまりにも素敵でした。
大変私事だけれど、KAT-TUNを好きになった当時、私は心身ともに疲れ果てていて、好きに向ける気持ちすらも枯れ果てる寸前でした。
そんな時にささやかなきっかけで出会ったKAT-TUNという存在に踏み込んで、知れば知るほどその光の眩さに目を細めながらも惹かれることをやめられませんでした。
初めて『”10ks!"』を見た時、充電期間というあまりにも大きすぎる決断に、私の目には誰よりも”KAT-TUN”としての時間が空いてしまうことを恐れているのは、他ならぬ3人のように映りました。その時心の底から、充電期間という決断の事実のあまりの重さと、3人の決意の強さ。そしてKAT-TUNをこの世で一番愛しているのは他ならぬKAT-TUNを守り続ける3人であると改めて知ることができました。
その決意の上に掲げられた、決して折れることのなき高潔な3本の矢。
ジャニーズに関心を抱いていなかった時に偶然目にしたカウントダウンライブ2017-2018で披露した『Ask Yourself』。力強い復活の号令を目に出来ていた限りなく近い奇跡を、ずっと大切にしたいです。
2回目の『”10ks!”』は、仲違いして2年も口を利かなかった姉と一緒に観ました。
6-5人時代の有識者でジャニーズに関心を抱かなくなっていた姉と一緒に、深夜に2人抱きしめ合ってわんわん泣きながらそのステージを見届けました。その時姉は、『UNION』の円盤を握りしめて、「こんな終わり嫌だよ。バッドエンドじゃ終われないよ」と叫びました。
ただ私は、この『”10ks!”』がバッドエンドであるわけがないと思う。なぜならここがまた始まりであることに気が付けたから。『UNION』のラストで2年の答えである『Ask Yourself』と幸せそうに甘やかに『SweetBirthday』を歌って「次がある」と笑顔で挨拶をしている3人の幸せを受け止めることができたから。
先日発売された『IGNITE』のムービーでの氷漬けにされた花と時間は、『"10ks!"』等を見届けた私の目にはあまりにも鮮烈に目に焼き付きました。その氷はまるで、充電期間の比喩のようであると。
その凍てついた時を激しく、けれどあたたかく溶かすように。そしてそこに咲く友情の花。それがまた、私にとっての一つの救いとなりました。
今、世界はとてつもなく大きな脅威にさらされて、エンタメも満足に楽しめない状況下です。
けれど、そんな中だからこそ自らに出来ることを、と率先して楽しさを私たちに届けてくれる3人の計り知れない大きな強さと愛に、日々救われています。どうか貴方たちの強さが報われる日が、貴方たちの愛に応えられる日が、無条件で大きなステージの上で笑顔でパフォーマンスできる日が一刻も早く訪れますように。
向かう15年目と、その先に続く未来まで、どうか大きな大きな船を、その航海の旅路の行く末が、照らされたものでありますように。
KAT-TUNの3人が守り、繋げてくれた未来より。
惹かれるには、今この瞬間でなければいけなかった
人生で初めて、中丸雄一くんを「ゆっち」と呼んだ。
いったいこいつは何を言っているんだ、と思われても仕方がないだろう。
端的に何が言いたいかというと、人生で初めて「推し」を「愛称」で呼んだのだ。
具体的な私の推しの名を挙げながら例えると、前野智昭(声優)は前野さん、カミュ(うたの☆プリンスさまっ♪)はカミュさん・カミュさまと呼ぶ。
前野さんには「まえぬ」という愛称があるが、まえぬと呼ぶことは決してなかった。
例に漏れず、中丸雄一は中丸くん、亀梨和也は亀梨くん、上田竜也は上田くんと呼んでいる。
例外もあるが、基本的に私にとって「推し」となる人物はだいたい一回り以上年上なこともあるので、何だか妙な気恥しさを感じ、なかなか愛称で呼ぶことはなかった。
たまに人に話題を振られて、推しに対する「愛のレベル」をより高い表現をしたかったがために便宜上愛称で呼んでみたことはあったが、なぜだかよくわからない違和感を飲み込むことはできなかった。
ところが先日、私はついにその愛称を口にしたのだ。幾分落ち着いて観られるようになったKAT-TUNのライブDVDを観ながら。
あれ、私は今何と言った?一瞬、自分が何を口にしたのかわからなかった。
だが確かに、私の口からこぼれたのだ。「ゆっち」という言葉が。
今まで歩んできたオタク的人生史上、どこを探しても「推し」を愛称で呼ぶという行為に及んだ記憶がなかった。
この事実は人からすればあまりにも矮小な出来事だが、私からすればもう大事件だ。
感動なのか、愕然なのか。よくわからなかったが、その衝撃的事実に軽く一時間は震えていた。
ついに一線を越えたのか、と。
私はKAT-TUNに惹かれてからというもの、「好き」に理由を見つけてあげるようになった。
これまではただ深く考えずに推しに対して「あぁ、好きだなぁ」という漠然とした感情を抱いていた。
決して悪いことではない。「好きに理由はいらない」とも言うのだから。結局のところ、理由があろうがなかろうがどちらでも構わないのだ。
ただ私は、途端欲しくなってしまったのだ。
「なぜこんなにも惹かれるのだろう。好きになってしまったのだろう」と。
思い返す、少し前のこと。
ジャニーズには関心をあまり持たない知人に「最近、KAT-TUNが好きなんです」と漏らしたことがある。
『なんでKAT-TUN?色々あったグループだし、なんだか今さらじゃない?』
その知人は大変良い人なので、別にその言葉に悪意などは一切ないことは理解できる。
ただ、その一言はちくりと胸に違和感を残すには十分だった。
確かに今、もっと名高いアーティストも、若く新進気鋭のアーティストもこの世に溢れている。
そんな中で、私は何故今『KAT-TUN』というグループにどうしようもなく惹かれ、その手を取ったのか。
『特定のアイドルを好きになる時、その時自らが置かれている状況、心境、タイミングすべてが反映される』というツイートを先日拝見した。
なるほどその通りだと感心せざるを得ないと同時に、抱いていた疑問の答えがまた一つ出た。
どうしようもなく惹かれたその時、精神的にかなり追い詰められた状態で生活をしていたので、そのあまりに眩い光に焦がれたのかもしれない。
どれだけ降り注ぐ苦難に抗い、立ち上がり、まっすぐ光へ突き進み続けるその高潔な姿に惹かれたのだ。確かな熱を帯びたその歌に惹かれたのだ。
つい先日、2019年7月にリリースされたKAT-TUNの最新アルバム『IGNITE』を購入した。
通常版のボーナストラック『We are KAT-TUN』を聴いたのだが、これがまた衝撃的な楽曲だった。
簡単に言うと、KAT-TUNのライブあるあるを綴った歌詞なのだが、「かっこいい」というイメージの強いKAT-TUNがここまでふりきってユーモアたっぷりの歌を歌うものかと。
「ゆっち」「かめちゃん」「たっちゃん」と三人の愛称を呼ぶコール、そしてKAT-TUNに対して「好き好き大好きすごい好き」と連呼し、「偶然出会えた王子様」と呼べ、「貴方に出会うため」と叫ぶことができるコールがある。
ファンにとって無条件に愛を叫べる楽曲があるという途方もない事実に、楽しさより嬉しさが勝って、思わず感極まって泣いてしまった。
何よりもグッと来たのが、この楽曲の作詞がメンバーである中丸雄一くんによるものだということ。
外ならぬKAT-TUNによって用意された贈り物のような言葉を以て愛を謳うことができるこの幸せを、どうやって飲みほせばよいのだろうか。
今もまだ、推しを愛称で呼ぶことは極端に少ない。
先日放送された『FNS歌謡祭 第2夜』で、美しさとかっこよさと可愛さと愛しさが衝突事故起こしていると錯覚するほど圧巻のパフォーマンスを見せてくれた亀梨くんに対して、思わず感極まって「かめちゃん」と瀕死の状態で絞り出せたくらいだ。
未だ気恥ずかしさは残る。けどその愛称を口にする度に柄にもなく己は照れてみせるのだ。
「へへ、ゆっちかぁ。かめちゃんかぁ。たっちゃんかぁ」と。
そうしながら、きっと遠くない先へと想いを馳せる。
まだ見ぬ未来のKAT-TUNのライブで『We are KAT-TUN』のコールだけでなく、うちわを握りしめながら、ペンライトを振りながら、惜しみない愛を以て「ゆっち」「かめちゃん」「たっちゃん」と呼べる日を心の底から夢見ながら。
最初は怖くて仕方なかった海賊船の上で、居心地の良い波に揺られながら。
きっと今日も私は偶然出会えた王子様に向かって、『We are KAT-TUN』のコール練習に励む。
この世で一番好きだから。
相思相愛、愛し合う幸せな関係で
先日、『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』の限界鑑賞会を決行してきた。
上記ブログに記載した理由でDVD鑑賞に踏ん切りがつかず、付き添い人のもと、やっとの思いで臨むことができた。
今回のブログは、いくつかの楽曲を中心に焦点を絞りながら感想を綴っていこうと思う。
※過大なネタバレ等にならないよう注意していますが、問題等ありましたらご連絡ください。
限界鑑賞会出席者基本スペック
・著者
声優オタク。情緒がおかしい。
KAT-TUNを知って約一ヶ月でFC会員入りを果たした新参hyphen。
SMAP(中居くん担)→関ジャニ∞(横山くん担)→声優オタクという変遷歴。
・Pちゃん
声優オタク。著者の数少ない友人。
推しのためなら地方から週一で上京する強いオタク。
著者に『MOON』をお勧めし沼に叩き落した張本人。
6→5人時代の有識者。
ライブ本編感想
現時点で、著者が聞いたことのある楽曲はまだまだ雀の涙に等しい程だったため、セトリの3分の1しかわかっていなかった。
しかし結果論、それでも全力で盛り上がれるほど迫力のあるステージだった。
大前提、三人の顔が良すぎる。
前回のブログに載せた写真を見ればおわかりいただけると思うが、カラオケルーム内の大きな3画面で観ることとなったため、前も横も後ろも圧倒的に強い美しさが映し出されているため、ほぼ最後まで悲鳴が止むことはなかった。
(逐一画面に映る顔の良さにビクつきながらヒィヒィ言っていた著者をPちゃんは大爆笑しながら心配してくれた。)
一つ一つの楽曲のパフォーマンスレベルが高すぎて、一息つく暇があるはずもなく、一曲始まれば悲鳴、を繰り返していた。KAT-TUN、恐るべし。
君のユメ ぼくのユメ~Real Face#2
まるで宇宙空間にいるかのような、青と紫とピンクの美しい光の海。
その瞬間を待ちわびたかのように光の中から帰還した3人の姿。KAT-TUNも、hyphenさんも。どれだけこの瞬間を待ちわびたのだろうかと想いを馳せると、自然と涙がこぼれて止まらなかった。
まるでエンディングを迎えたかのような雰囲気であったが、間違いなくこれは帰還であり、始まりであった。
一瞬、これが噂に聞いていたKAT-TUNのライブなのかと目を疑うほどの静けさ、厳かな空気。けれどそこに、力強い意志を持った、彼らの確かな歌声が会場を包むように響き渡る。
3人足並みそろえて、手を重ね高く掲げ。その形がUNIONのロゴマークになった瞬間の感動は、脳裏に焼き付いて離れない。
そして、「これがKAT-TUNだ!」と言わんばかりの、鳴り止まぬ爆音と炎、力強く響き渡る『Real Face#2』にはやくもテンションは最高潮を迎えていた。
続く『SHE SAID』~『SIX SENSES』、世代ドンピシャのPちゃんにも深く刺さったらしく、一曲一曲始まるたびにお互い悲鳴を上げ歓喜しながら盛り上がった。
HEARTBREAK CLUB
この楽曲は初聴きだったが、心の深いところに刺さって抜けない。ずっと頭の中で反芻している。
(最初の中丸くんがカメラに向かって手をこいこいするところが好きすぎて何回も見てしまう)
先ほどとはステージの雰囲気が打って変わり、三人の歌声が全体的に甘さに全振りだったため、ファーストインプレッション、腰を抜かしかけた。
特に、上田くんの特有の綺麗な高音の伸びが甘さを帯びていて言葉を失ってしまう程の美しさに度肝を抜かれた。
続く『KISS KISS KISS』の選曲は「神か…?」と率直に思った。
KAT-TUNは亀梨くんを筆頭に、色気ある魅せ方が本当に上手すぎるのではないだろうかと…
Polaris
上田くんがピアノ演奏されることは知っていたが、いざこの目で実際にその姿を見てみると、あまりの繊細な音の衝撃に呼吸の仕方を忘れるところだった。
静かに降る雨のように優しい音色に載せて、中丸くんの鼓動のようなHBB、亀梨くんのゆっくり花開くような歌声。
曲名通り、確かに彼らは星のように煌めいて見えた。優しい夜の迎えの歌だな、と思った。
Love yourself~君が嫌いな君が好き~
ここからソロパフォーマンスの怒涛の流れは、正直一回見ただけじゃ頭が追い付いてくれなかった。
『Love yourself~君が嫌いな君が好き~』では、リフターに乗って会場を見渡しながら歌う姿がとても印象的だった。
(サビ前の中丸くんのしなやかな腕の動きが芸術作品を見ているかのような気持ちになる)
亀梨くんのフライングパフォーマンスは見ていてはらはらしたし、「私は今シルクドゥソ○イユでも見ているのだろうか…」と錯覚を覚えたほど。その身体能力の高さとしなやかな美しさ、魅せ方は、まさにエンターテイナーの名にふさわしいと思った。
上田くんの『愛のコマンド』は銃の乱射とバイクに驚愕した。が、何に一番驚いたかと言われればこの楽曲をソロで歌ったということだ。元々6人の歌声の重なりからくる重厚感が特徴的だったこの曲をソロで…しかも遜色ないレベルの高いパフォーマンスに鳥肌が立った。
中丸くんとエレクトロニカの親和性に無限の可能性を感じていたので、レーザー演出は拳を高らかに上げて歓喜した。ありがとうUNION…。会場に響き渡るHBBとレーザーを自在に従える姿、衣装の相乗効果もあって感涙しっぱなしだった。とにかくかっこよかった。
BRAND NEW STAGE
圧倒的光属性の歌…!!
声優の推しさんがこの曲を「疾走感があって素敵」と評していたので、とても期待値の高い楽曲だったが、それに違わない楽曲だった。
(オタク二人で終始ソワソワしながら聞いていた)
亀梨くんのラストのソロパートのまっすぐ大空へ向かうかのように、高く力強い歌声がどこまでも印象的だった。
Ask yourself~Sweet Birthday
充電期間を経たKAT-TUNの、答えと決意の『Ask Yourself』。
この楽曲に関しては、前回ブログで想いの重さの丈を綴ったので、もし気になれば読んで頂ければと思う。
この真摯でひたむきな歌から一転、甘く柔らかな『Sweet Birthday』…こんな幸せな気持ちになれるのか、『Ask Yourself』で胸がいっぱいになってどこか苦しかった心を、緩やかにあたたかく溶かされていくような、そんな感覚だった。
後奏で花道を3人横並びで軽やかにステップを刻みながら歩く姿はとても微笑ましく、三者三様の一礼、何よりも三人の蕩けるように幸せそうな笑顔。
KAT-TUNはまさしくアイドルで王子様で、hyphenさんはとにかく愛されているという揺らぎようのない事実に、張り裂けそうだった心がとてもあたたかく満たされた。
アンコール
怒涛のアンコールに、ここまでくるととにかく今目の前で繰り広げられている会場の映像に想いを馳せながら、全力で楽しむことにした。
正直、アンコールってこんなに出てきてくれるものなのか…!?とPちゃんと2人キャアキャア大興奮した。こんなジャニーズいるのか…!!
『Will Be All Right』前の、互いに終わりを惜しむアイドルとファンの関係性構図に、どうしようもなく胸が張り裂けそうになった。ファンとしてこんなに嬉しいことはないだろう…!
(亀梨くんの意味深のお誘い文句に最後の最後で本気で腰を抜かしてソファから転げ落ちた)
『UNION』鑑賞を終えて、今
前回のブログを、ありがたいことにたくさんの先輩hyphenさんに読んで頂けたようで、非常に嬉しい気持ちです。読んで頂きありがとうございます。
「充電期間後からのファンで、同じ気持ちだった」
「忘れていたなにかを何かを思い出させてくれた」
「歴史にとらわれず、今のありのままのKAT-TUNを楽しんでくれたらいい」
…等の感想を拝見しました。
共感を得られたこと、何かしらが誰かの心に響いたこと、ありのままを受け止めていいという優しいお言葉の数々に、やっぱりhyphenさんのあたたかい歓迎の姿勢に感嘆するばかりです。
『UNION』、本当に圧巻のステージでした。
個々の歌唱力・パフォーマンススキルの高さ、会場が一体となってライブを、世界を作り上げていく中に楽曲を聴けば聴くほどのめり込んでいきました。
中丸くんが想像をはるかに超えて先導してファンを盛り上げる姿、上田くんの荒々しさと繊細なパフォーマンスのギャップに驚いたり、常にグループを引っ張てきた亀梨くんの絶対的なパフォーマンスに魅了されたり。
何よりも、個々がその力を、愛を、ファンに向けて惜しむことなく贈り続けてくれる。KAT-TUNとhyphenさんの、互いによる、互いのための幸せなライブ空間であったんだなと思いました。
それが当然で必然であるというように「KAT-TUNは永遠なんですから」と言ってくれた中丸くん。
声高らかに宣誓するように「お前たちがいなきゃ俺たちは輝けない」と言ってくれた上田くん。
はにかみながら、ただその一言にすべての愛を込めて「好きです!」と言ってくれた亀梨くん。
『We are KAT-TUN‼』と手を取り合う、愛し合う幸せな関係。
愛を贈り、その愛に答えてくれる彼らをまっすぐに見つめて、私も何も恐れることなく応援の声を上げていこうと思います。
これ以上KAT-TUNというグループに踏み込むのが、あまりにも怖かった
その歌は、確かな情熱。
その姿は、高潔な意思。
その心は、折れない三本の矢。
先日、かねてより観ようと心に決めていた『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』ライブDVDを鑑賞してきた。
諸事情あり独りで観るのが果てしなく怖かったため、6→5人時代の彼らを見ていたという同じ声優オタクの友人に付き添い(要介護)をお願いして、一緒に観てもらうこととなった。
カラオケルームを借り、モニター+αの3画面、しかも大画面で顔の良い3人が惜しみなくパフォーマンスを繰り広げるという、正気でいられるわけがない状況下での鑑賞だった。
諸事情で一歩を踏み出せずにいたが、この度なんとか付き添いの友人とともに半狂乱で泣きじゃくりながら、無事鑑賞し終えることができた。
私が一歩を踏み出せずにいた理由。
諸事情というのは至極簡単な話だ。
これ以上KAT-TUNというグループに踏み込むのが、あまりにも怖かった。
私がKAT-TUNという存在を初めてきちんと認識したのは、まるで関係のないようなところから話は始まる。
遡ること2019年6月。私が最も好きな作品の一つ、『劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム』が公開された。
嬉しいことに、多くのジャニーズファンの方が当該作品を見てくださり、様々な感想を綴ってくださっているのをTwitterで見かけた。
そんな中見つけたツイートのいくつかに、
「QUARTET NIGHTファンの人って、KAT-TUN好きそう」
というものがあった。
(QUARTET NIGHTは私がうたプリの中で一番好きなグループである)
KAT-TUN 。
私にとって、ジャニーズでは異色のワイルドな…正直、怖いというイメージが強かった。なにせ、私はこの手のタイプ(イメージ)の人達が恐ろしく苦手だった。
かつてSMAP、関ジャニ∞を中心にジャニーズアイドルの姿を見てはきたが、記憶の認識の中に彼らの姿は驚くほど見当たらなかった。苦手なタイプは避けがちな人生を歩んできたが、正直ここまでとは…と、過去の自分にもったいないと叱責してやりたい気持ちでいっぱいだ。
当時、KAT-TUNはちょうどライブツアー『IGNITE』中で、私のもとには「ラップバトルがとにかくすごい」という情報が入ってきていたりもしていた。
長らくジャニーズ関連から遠ざかっていたが興味心はすくすくと育っていく。
「KAT-TUN」ってどのようなグループなのだろうかと。
そんなわけで、まったくの無知の状態でグループについて知ろうとする中、声優オタクの友人__仮称:Pちゃんに「『MOON』という曲を聞いてほしい!」とお勧めしてもらった。
その勧めを受け、私はさっそく知人にお願いし、少年倶楽部プレミアムで披露したというバージョンのものを聞かせてもらった。
私にとって、これが初めてこの目で見るKAT-TUNの歌、パフォーマンスだった。
これが全てを狂わせるとも知らず。
衝撃だった。
事前に歌詞を調べて何となく雰囲気とか好きだな、くらいの気持ちで臨んだが、正直生きた心地がしないほどの衝撃だった。
言葉をなぞるだけでは呑み込めなかった、和ロックなメロディと歌詞の親和性。そして圧倒的な歌声を披露する彼らに目を惹かれてやまなかった。
私は過去に知人から借りて持ち合わせていたアルバム音源、『Queen of Pirates』を憑りつかれた様に聞き出した。
『T∀BOO』を筆頭に、その世界観、圧倒的歌唱力に落ちていくのに時間はかからなかった。
いったいどんな人たちが歌っているんだろうか。
当初の認識、正直顔と名前が一致するのは亀梨くん。
顔はわかるが名前が出てこない(通称:甘栗期と現在のビジュアルが全く結びつかず目玉が飛び出た)上田くん。
顔も名前もわからなかった中丸くん。
今の私からすれば、これはもう盛大なフラグにしか見えない。
この後私は、中丸くんのソロ曲、『STEP BY STEP』の氷の結晶のような、水面に映った星のような、圧倒的透明感溢れる歌声に惹かれ、曰く「3か月でFC会員になっていたら笑う」というフラグも綺麗に1ヶ月で回収し、見事に中丸くん強めのKAT-TUNファン、新規ヒヨコhyphenへと変貌を遂げるのだから。
バラエティ番組なども見始め、歌だけでない彼らの魅力にどんどん引き込まれていく中、私は出先で奇跡的に手に取った『KAT-TUN LIVE TOUR 2018 CAST』のBlu-ray完全生産限定盤を衝動的に購入した。
これが9月下旬の出来事で、私生活の事情込みでなかなかDVDを観れないまま10月中旬ごろ。
KAT-TUNについて呟くTwitterアカウントを開設したり、さらに楽曲を聴きこんだり、様々なバラエティ番組を見たり。
十分に鑑賞できる環境は整っているのに、ライブDVDだけは未だに観るに至るに踏ん切りがつけられずにいた。
冒頭の記載通り、私はこれ以上KAT-TUNというグループに踏み込むのが、あまりにも怖くなってしまっていたのだ。
見れば見るほど、知れば知るほど、KAT-TUNが辿ってきた歴史をなぞれはするものの、辿れはしなかった私が、何も知ることのなかった私が踏み込んでもいいものかと。
彼らが何を思って、どんな思いでライブを作り上げているのか。
私の手元にあるのは、『KAT-TUN LIVE TOUR 2018 CAST』。
そして、『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』。
客観的に見ても、色々あった__ありすぎたと形容されて然るべきグループだ。
初めは、様々を経て結ばれた、KAT-TUNとhyphenさんの間の強固な絆の間に入れないと極端に考えていた。
実際はそんなことなく、hyphenさんの新規ファンへの暖かい歓迎の姿勢に大変感激したのも事実。
だが私個人が、これ以上彼らを知ることを恐れるようになってしまった。
正直まだまだ知らないことなど星の数ほどあるが、実際にこの目でライブ一つ見る見ないでは大きな違いがあるのではないかと思う。
グループの魅力を最大限知るには、ライブは何よりてっとりばやいと私は考える。その公演ひとつに魅力がぎゅっと凝縮されているだろうから。
彼らをもっと知りたい。
そう思う上で避けては通れない、彼らが抱えた決して軽くはない事実。充電期間という2年の時間。
充電期間の答えが出たUNIONを受け止めるには私の覚悟はあまりにも足りていなかった。
しかし、このままではいつまでたっても観れない。
ちょうどそのタイミングで幸いなことに、Pちゃんが一緒に遊ぼうとお誘いしてくれていたので、一緒に鑑賞してくれないかとお願いしたところ、快く了承をしてくれた。
かくしていよいよ退路を塞ぎUNIONに臨むことになったが、ライブの詳細な感想はまたの機会にしっかり綴っていこうと思う。
結論、圧巻のステージだった。
亀梨くんは、自身の持つ無限の引き出しを惜しみなく開き、ステージの華となる。
上田くんは、グループのイメージを体現する荒々しさで、ステージの炎となる。
中丸くんは、会場のいたるところまでファンを照らし導き、ステージの星となる。
三者三様のアプローチでライブを作り上げるその姿に、終始発狂と号泣を繰り返していた。
そして、終盤で披露した『Ask Yourself』。
充電期間を経たKAT-TUNが出した、答えの歌。
それを見る最中、私はふとジャニーズカウントダウンライブ2017-2018へ想いを馳せる。
その時私は、申し訳ないことにジャニーズにはほとほと関心を抱いていなかった。
KAT-TUNが充電期間に入っていたことすら知らなかった。
声高らかに充電期間終了の合図をあげ歌を披露する彼らの姿を見ても、「よかったね」なんて上滑りな感想しか抱けなかった。
あの日見た彼らの歌が重さを、熱を、意味をもって今還ってきた。
正直な話、あの時私が手に取ったものが『KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10Ks!" 』だったなら。生涯ライブDVDを見ることはできなかったかもしれないと言っても大げさではないかもしれない…とも思う。
UNIONを見た今なら、彼らの2年の答えを受け止めた今なら。
過去も今も未来を、全てを受け止めながらやっと一緒に航海の旅に出ることができる気がする。
晴れの海も、雨の海も。
この船は、どんな荒波にも負けず突き進むだろう。
いつの日か、乗船チケットを手にすることができる日を夢見ながら。
その日を待ちわびながら、今日もまっすぐに彼らの勇姿を見上げる。
どうかKAT-TUNとhyphenさんの航海の旅路が、明るく照らされたものでありますように。